
今回の記事は、2019年 3月20日 に発売された、FUJIFILM・X-T30レンズキットのレビューについて。
良い性能のカメラが欲しい人にとって、カメラの金額は悩みの一つですよね。
私もそうだったのですが、「FUJIFILMのX-T30を購入したいけど、買ってみて失敗したら嫌。」とカメラを購入する前が1番不安になりました。
この記事では、約2年使用して撮った写真の中から参考になりそうな10枚の作例とともに、X-T30で購入して良かったポイントなどのレビューが見られるので、自分が買いたいと思っている機種と比較ができたり、購入した時を想像できるようにしています。

この記事の目次はこちら
X-T30のレンズキット(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)のスペックと価格

X-T30のボディ。
◇本体:X–T30
型番 | FUJIFILM X-T30 |
有効画素数 | 約2,610万画素 |
メーカー直販公式ショップ価格(2020/02/16現在で) | 120,450円(税込) |
撮像素子 | 23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 4センサー 原色フィルター採用 |
画像処理エンジン | X-Processor 4 |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
ファインダー | 0.39型有機ELファインダー 約236万ドット(視野率約100%) |
液晶モニター | 2方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約104万ドット |
標準出力感度 | ISO160~12800(1/3段ステップ) |
拡張モード | ISO80/100/125/25600/51200 |
手ブレ補正 | 手ブレ補正機能付きレンズで対応 |
連写(CLモード) | 約8コマ/秒[連続記録枚数] JPEG: 90枚 |
フィルムシミュレーション | 16モード |
ワイヤレス機能 | 位置情報サーチ、スマートフォンへの画像送信、スマートフォンからの画像閲覧、リモート撮影機能、PC自動保存機能、画像転送予約、instaxプリンタープリント |
電源 | 充電式バッテリーNP-W126S |
標準撮影枚数 | 約380枚(ノーマルモード時) ※ XF35mmF1.4 R使用時 |
寸法 | 本体外形寸法[幅]118.4mm[高さ]82.8mm[奥行き]46.8mm(最薄部31.9mm) |
質量 | 撮影時質量:約383g(バッテリー、 SDメモリーカード含む) 本体質量:約333g(バッテリー、 SDメモリーカード含まず) |
動作環境 温度 | 0℃~40℃ |
動作環境 湿度 | 10%~80%(結露しないこと) |
起動時間 | 約0.4秒 |
◇レンズ:XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
型番 | XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS |
焦点距離 | f=18 – 55mm(35mm判換算:27 – 84mm相当) |
最大口径比(開放絞り) | F2.8 – F4.0 |
最小絞り | F22 |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで | ø65.0mm×70.4mm(ワイド端)/97.9mm(テレ端) |
質量(約)※レンズキャップ・フード含まず | 310g |
フィルターサイズ | ø58mm |
略称 | F XF18-55mmF2.8-4 R |
レンズキットに使用されているXF18-55mmF2.8-4 R LM OISは、もともと評価も高く、キットレンズとしてはかなり本格的な写りが期待できる。
本体価格は、購入時期にもよって変わるので参考程度にしてほしい。
購入した時で、ボディ+レンズのセットになっているレンズキットで150000円弱。
公式サイトではボディ120450円、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISのレンズの希望小売価格は81000円となるので、レンズキットを購入するの方がかなりお得。
X-T30のレンズキット(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)を購入した理由
SONYのa7IIを所有していたが、好きな雰囲気の写真を撮る保井崇志さんがFUJIFILMを使用していたのもあっていつかはFUJIFILMを使用して写真を撮りたいと思っていた。
FUJIFILMで写真を好きになったのにa7IIで撮るという矛盾した日々を過ごしていたところにFUJIFILMから新たにX-T30が発売されることに。
これはもういい機会だと思い、念願のFUJIFILMへ乗り換え。
最初、ボディだけ購入して好きなレンズを購入しようかなと思ったけど、初めてのFUJIFILMだし、保険の意味も込めて、使いやすいレンズにしようと考えた。
カメラのレンズを単焦点かズームで迷ったけど、とりあえずズームレンズ購入しとけば色々な画角をカバーできるのでズームを選択。
それでボディとズームレンズがセットになっているレンズキットを選択。金額的に、レンズキットを購入する方が安くつくだろうと思ったし。
まとめると
- 好きな写真家、保井崇志さんがFUJIFILMを愛用
- タイミングよく新発売機種としてX-T30が登場
- ズームレンズの方が焦点距離の選択肢が増える
- 金額的にレンズキットがお得

X-T30のレンズキットを買ってよかった5つのポイント
自分として購入してよかったなと思えるポイントがたくさんある。
その中で、今からお伝えする部分をオススメしたい
16種類のフィルムシュミレーションが最高
フィルムシュミレーションとは、撮影時に応じてフィルムの選択をするような感じ。
フィルムを扱ってきたFUJIFILMだからこそできる表現でこれを目当てにFUJIFILMを選択したようなもの。
今からフィルムシュミレーションを変えてみた写真を載せるのでここに自分の好きな写真の表現があれば、FUJIFILMを検討してみては。

FUJIFILMのフィルムシュミレーション
個人的にはこの4つのフィルムシミュレーションはめちゃくちゃ好み。
- PROVIA:標準的発色と階調。幅広い被写体に良い。
- Velvia:高彩度な発色とメリハリある階調表現。風景や花の撮影に良い。
- ASTIA:肌色の写り良い。屋外のポートレートに良い。
- クラシッククローム:発色を抑えて暗部のコントラストを高め、落ち着いた表現に良い。


FUJIFILMのフィルムシュミレーション
2018年の春に、FUJIFILMのとっておきの新Film Simulation”ETERNA”が公開される。
と言っても、その名前を聞いてピンと来るかたは少ないかもしれない。なにしろ一般的には市販されていない、使ったことがある方自体かなり限定されている。
”おおっ”と思うのは映像とくに映画・シネマの撮影に携わったことのある方だろう。そう、”ETERNA”とは映画用フィルムのプロダクトネームなのだ。
映画用フィルムの映り方が再現されたETERNA。
2019年3月に発売されたX-T30にも搭載されているのでその写りを楽しめます。
自分もETERNAのみでフォトウォークしたい。


FUJIFILMのフィルムシュミレーション、ACROS

FUJIFILMのフィルムシュミレーション、モノクロと色フィルター

FUJIFILMのフィルムシュミレーション、セピア
セピア
自分が撮影した、小文字山からの風景にフィルムシュミレーションを使ってみた。
最後のセピアだけ載せ方がうまくいかなかったけど、フィルムシュミレーションの雰囲気は伝わったと思う。
これだけの表現があると写真を撮るのも楽しくなる。

手のひらサイズで持ち運びやすい
次にオススメなのがコンパクトさ。
コンパクトだとその分持ち運びが苦にならないので心理的に写真を撮りやすくなる気がする。大きいのだと外に持ち運び出すのが億劫になる。
FUJIFILMのX-T30のベディ本体は手に収まるくらいコンパクト。重さもバッテリーやSDカード込みで約383g
400gでググってみたらこれらが出てきた。
ヨーグルトとか想像しやすいかも。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISのレンズは約310gでもっと軽い。
合わせて約700g、この重さは想像で。

片手にすっぽりと収まり、軽量。
男性の手のひらに収まり、持ち運びもしやすく、荷物の邪魔にならない。
XF18-55mmF2.8-4 R LM OISのレンズ付

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
このレンズキットにはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISのレンズが付いており、18mm-55mmの画角で撮影することができる。
個人的に使用してみて、写真の写りも良く、焦点距離も選べて良いなと思った。
風景撮影などで使う18mmの広角域から、ポートレートなどで使う55mmも選択でき、入門編としてはとても扱いやすい画角。これでたくさん写真を撮ってみて、それに記憶される情報を元に自分がどの焦点距離で撮影することが多いかを確認して、次のレンズに挑戦するのがまずは無難な選択かも。
FUJIFILMのレンズは、キヤノンやニコンのレンズに比べるとラインナップは劣るがリーズナブルで写りの評価もよい。
X100Fのコンデジと相当迷ってX-T30を購入したが、将来的なことを考えると、望遠がつけられたり、より広角にしてみたりと選択肢をたくさんもてるが嬉しい。
撮影した写真をスマホに送信※要アプリ
現代のカメラにほぼほぼ付いている機能でX-T30にも標準的に付いている。
X-T30で撮影した写真はその場でスマホに送ることができるので友人との思い出の共有すぐにできるので便利。事前にアプリをスマホに入れておかないと使用できないのでスマホに画像を保存したい人は、入手しよう。
X-T30はモバイルバッテリーで充電できる
買って良かった最後のポイントがモバイルバッテリーで充電できること。
「やばい!充電がない」
写真を夢中でとっていると、気にしなくなるのが電池の残量。
「あと最後に撮りたいポイントがあるのに電池切れたら最悪」
こんな不安を抱えながら撮影することになるかもしれません。そうなると撮影に集中できなくなりそうですよね。
そんなときにこのX-T30はモバイルバッテリーで充電できます。

X-T30をモバイルバッテリーで充電中。
モバイルバッテリーは公式サイトでおすすめされているAnkerのモバイルバッテリーがおすすめ。
1. 推奨モバイルバッテリー機種
メーカー 型式 Anker PowerCore Speed 20000 PD PowerCore+26800 PD * AnkerおよびPowerCoreは、アンカー・ジャパン株式会社またはその関連会社の商標または登録商標です。
PD(Power Delivery)規格のモバイルバッテリーをご利用ください。
私もここに乗ってあるPowerCore Speed 20000 PDを購入しました。
X-T30だけでなく、スマホやパソコンにも使えるのでかなり重宝しています。
X-T30で残念なポイントがQボタンの配置
残念なポイントが一つあります。
カメラを構えた時に、Qボタンに指がめちゃくちゃ当たります。
このボディ本体の右端にあるQボタン。
先ほど取り上げた、フィルムシュミレーションの変更したい時に押すと、設定変更画面になるボタンです。
初めは注意していたら大丈夫と思ったのですが、撮影していくにつれて画面が設定オードに切り替わっちゃいます。
X-T30の購入を考えられている方は、実機を触るなどで確認された方が良いです。
ただ、Qボタンが指にあたる問題については、個人的に良い解決策を見つけました。
INPONのサムレストをつける方法です。
これを取り付けることで、Qボタンに指が当たる問題を解決しました。
X-T30とXF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮影した10枚の作例
百聞は一見に如かずなので、どのような写真が撮れるのか作例を載せるので参考に。
ボディはX-T30、レンズはXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
露光など、Lightroomで調整

X-T30で撮影した平尾台の写真
- SS 1/500
- F 7.1
- ISOL 80
- 露光調整 0
- 焦点距離 18mm
- フィルムシミュレーション クラシッククローム
平尾台の写真、気持ちよかった

ボディX-T30、レンズはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISで撮った写真
- SS 1/320
- F 2.8
- ISO 8000
- 露光調整 0
- 焦点距離 18mm
- フィルムシミュレーション PROVIA
たくさんあって美味しそう。

シャッタースピードを1/4000で撮影。
- SS 1/4000
- F 3.2
- ISO 250
- 露光調整 0
- 焦点距離 18mm
- フィルムシミュレーション PROVIA
川を切り取る

街並み
- SS 1/500
- F 11
- ISO 3200
- 露光調整 -1/3
- 焦点距離 55mm
- フィルムシミュレーション クラシッククローム
街中の商店街の写真。クラシッククローム。

JR金沢駅の「鼓門(つづみもん)」
- SS 1/640
- F 5
- ISO 160
- 露光調整 -1
- 焦点距離 18mm
- フィルムシミュレーション クラシッククローム
これはうまく撮れたなと思った写真の一つ

平安神宮
- SS 1/250
- F 22
- ISO 4000
- 露光調整 0
- 焦点距離 30.2mm
- フィルムシミュレーション PROVIA
平安神宮で外国人旅行客という組み合わせがなんとも。

佐世保湾の海と空と雲
- SS 1/1100
- F 6.4
- ISO 160
- 露光調整 -2/3
- 焦点距離 18mm
- フィルムシミュレーション クラシッククローム
この海と雲と白と青の組み合わせがたまらん。

コスモスから飛び立つ蜂を捕らえられた奇跡のショット
- SS 1/250
- F 14
- ISO 320
- 露光調整 -1/3
- 焦点距離 55mm
- フィルムシミュレーション ASTIA
コスモスから飛び立つ蜂!これはスーパーショットと思いません?

シャッタースピード1/4000にして水滴になるように
- SS 1/4000
- F 4
- ISO 640
- 露光調整 0
- 焦点距離 55mm
- フィルムシミュレーション Velvia
水滴を止めるように撮影するにはシャッタースピードを調整で。

最後に神戸の夜景
- SS 5
- F 10
- ISO 800
- 露光調整 0
- 焦点距離 52.7mm
- フィルムシミュレーション Velvia
神戸は夜景が綺麗。「X-T30の夜景の作例!工場夜景や摩耶山・神戸の夜景作例10枚付」では夜景の作例も載せてます。
ここにあげれていない作例を下記の記事にまとめました↓
X-T 30はコンパクト、おしゃれ、かっこいいが揃ったオススメのカメラ
今回の記事は、FUJIFILMのX-T30のレビューについて。
新しく発売されたFUJIFILMのX-T30を購入したいけど、「買ってみて失敗したら嫌。だから誰かの買ったレビューを読んでみたい」と考えている人のために書いた記事。
一番オススメしたいのはこれからFUJIFILMを始めようとしているけど、どれ買ったらいいかわからないという人。ズームレンズも使いやすいし、コンパクトで持ち運びもしやすいので色々なものを撮りに行けると思う。