今回は読書したやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるのレビュー記事です。
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『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』の作者
・著者名
アンジェラ・ダックワース
・出身地
アメリカ
・経歴
ハーバード大学(神経生物学専攻)卒⇨オックスフォード大学神経科学修士号⇨マッキンゼーの経営コンサルタント職⇨公立中学校数学教師⇨ペンシルベニア大学大学院心理学博士号⇨ペンシルベニア大学心理学教授
子供の性格形成に関する科学と実践の発展を使命とするNPO「性格研究所」の創設者、科学部長
過去にマッカーサー賞を受賞。マッカーサー賞とは、別名「天才賞」。匿名専攻委員が専門分野の第一人者の意見をもとに極めて有意義で創造的な活動を行っている、将来有望な人物を選考するもの。
今回のレビュー本であるやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるは長年、多数の学術専門誌やニューヨークタイムズなどの一般誌で広く取り上げられている研究結果をまとめたものです。
『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』ので気に入ったところ
この本でいう「グリッド」(やり抜く力)とは何なのか。
P2:「生まれ持った才能」よりも「情熱」と「粘り強さ」によって決まる可能性が高いと突き詰めたこと。
p23:見事に結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていることだった。つまり「グリッド」(やり抜く力)が強かったのだ。
人生において見事な結果を出すために必要なことが「グリッド」(やり抜く力)であると主張しています。
P 132「やり抜く力」に必要な4つのこと
・興味:自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。
・練習:「粘り強さ」のひとつの表れは「昨日よりも上手になるように」と、日々の努力を怠らないことだ。
・目的:目的意識を感じないものに、興味を一生持ち続けることは難しい。
自分の仕事は個人的に面白いだけではなく、他の人々のためにも役に立つと思えることが絶対に必要だ。
・希望:希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」だ。最初の一歩を踏み出す時からやり遂げる時まで、ときには困難にぶつかり、不安になっても、ひたすら自分の道を歩み続ける姿勢は、計り知れないほど重要だ。
『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を読んだ感想
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
の中で見事に結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていることだった。という考えは正しいと思いました。
理由は、今回のラグビーなんかに見て取れるように、ワールドカップの決勝進出という大きな目標に情熱や粘り強さを持って取り組んでいる人の方が見事な成績を出していると思ったからです。
一方で、情熱や粘り強さを持ってでも見事な成績を出していない人がいるのも事実です。
しかし、見事な成績を出した人たちと、見事な成績を出していない人たちの情熱の持ち方と物事を成し遂げるための粘り強い取り組みの方向性が一緒だったとは限らないのではないでしょうか。
実際にこの著書の中では
p 169に「意図的な練習」をしなければ上達しないと明記されている。
具体的内容は3つあり、p 171に
1ある一点に的を絞って、ストレッチ目標〔高めの目標〕を設定する。
2しっかり集中して努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。
3改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。
見事な結果を出した人はこのような意図的な練習を重ねてきた結果だと感じました。
なので、この見事に結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていることだった。という考えは正しいと思います。
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『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』のまとめ
今回のやり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるのまとめです。
読む前後で、どう変わるのか?
そもそもやり抜く力とは?という漠然とした思いから読み始めました。
読んでみると、やり抜くことがなぜ大事かやり抜くために必要なことやその根拠となった
研究結果を載せているのでやり抜く力の重要さがわかると思います。
どんな人にぜひ読んで欲しいと思う本なのか?
今の生活に満足できていない、何かモヤモヤしている社会人の人にぜひおすすめしたいです。
自分が見事な結果を残した人と比べて何が足りていないのかが確認できると思います。
自分が一番お勧めしたいポイントはどこなのか?
この本では、偉人のエピソードが多く出てきます。このような偉人たちは「情熱」と「粘り強さ」を持って「グリッド」(やり抜く力)を発揮していたのがエピソードを見て分かります。歴史に名を残した人は、「グリッド」(やり抜く力)を持っていたのだと納得できます。